台湾独立をめぐる友人との「論争」(2)
(b) 「一国二制度」は独立を妨げる正当化理由とすることができるか。たしかに、アメリ カ、日本をはじめ世界の主要国は「一国二制度」に賛同し、その上で中国と国交を樹立し台湾とは断交した経緯がある。ここから「一国二制度」は今や国際ルールとなっている。
したがって、中国がこのルールを重んじて、台湾独立を支援するのを国際ルール違反とみることはまちがっていない。アメリカをはじめ諸外国がみずから加わって作りあげたルールを棚にあげ、ひそかに(時には大っぴらに)台湾独立を支援しようとするとき、中国がこれに抗議するのは当然である.
(c) 問題はその先である。「過去はそのとおりだ。しかし、時代が変わったのだから『一国二制度』も見直すべきで、このルールをいつまでも金科玉条としている中国の態度は、あまりにも狭量で人々の幸せを考えていない」と言われると、たしかに反論もしにくい。友人らの考えはここにあろう。
(d) だが、現在世界的に展開されている台湾独立支援の動きで中心となっているのは、台頭著しい中国との対立姿勢を一段と強めているアメリカである。その背景を考えると、独立したあかつきの台湾は、アメリカの対中国封じ込め包囲網の一員、しかも地理的な最短距離にあって真っ先に角突き合わせる立場とならざる得ないことは目にみえている。
これでは、中国が台湾独立に賛成できないのも当然ではないだろうか。自国に害をもたらしかねないものを容認するわけにはいかない。
(e)このことは逆に考えれば、中国にとって独立台湾が自国に害をもたらさず(できれば)かえって有利な面さえ生じさせてくれるとなれば、中国が「一国二制度」を見直す可能性を示唆するものではないだろうか。
ここまで書いて行き詰ってしまった。私は何を書いているのだろう?
理屈、リクツ、理屈・・・中国を擁護する理屈を並べている・・・。
隠居老人がこのブログを立ち上げたのは、中国の弁護をするためではない。
国情の違いがあり意見の違いがあっても、日本と中国は平和共存、協調共栄であってほしい、なんとしても戦争を回避してほしい「祈り」であったはず。
老人はどこかで道を間違え「迷子」になっている! のかも?
認知症ではないと思うのだが・・・
(今回はこれで了とします。中途半端でごめんなさい。少し考えるときをいただいてまた書きます。来月10日ころをめざして)
関連テーマ 台湾問題を歴史から考える(1)
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