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現代の密約・日米共同作戦計画はヤバイ!

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    戦争の計画書が作られようとしている。 日米共同作戦計画 と呼ばれる。  いわゆる「台湾有事」を念頭においた、日米協力による軍事対応計画である。多くの国民は戦争に巻き込まれる不安を抱く。     ある論者は 昨 年6月に 自衛 隊幹部から 打ち 明けられたという。 「米軍が『台湾有事の日米共同作戦計画を早期に策定すべきだ』と自衛隊に強い圧力をかけてきている」と(石井暁「台湾有事と日米共同作戦」・雑誌「世界」2022年3月号35頁以下)。    今年の1月7日に開かれた「2+2」(日米の外務、防衛の閣僚を中心とした安全保障を協議する会合)の後の共同発表には「緊急事態に関する共同計画作業について、確固とした進展を歓迎した」とある。     その存在だけは明らかであるものの、計画の具体的内容は霧の中である。林外務大臣は、この点に関する記者からの質問に対して「お尋ねの件につきましては、具体的な内容で、相手との関係もありますので、差し控えさせていただきたいと思います」と述べ、岸防衛大臣も同様な秘匿姿勢をとっていた。 台湾有事になれば、米軍は「台湾防衛」のために出動する可能性がある。ここ1年のうち、バイデン大統領は何回かそのことを口にしてきた(国務省はいつも「火消し」をするけれども)。最近のペロシ下院議長の台湾訪問に抗する中国の軍事演習をみるにつけても、米中台の「軍事的緊張」が高まってきていることは間違いない。 日本がこれにどう対応するのか。国民の巻き込まれ不安も当然、この日米共同作戦計画にはだれもが注目せざるを得ないはずのものである。にもかかわらず、この計画へのメディア 識者の関心度は低いように思える(コロナ禍中であり、ウクライナ戦争もあったことではあるが)。 隠居老人は、「台湾有事は日本有事」と軽く言い放つ風潮に強い警戒心を持っている。日本は戦争の方向に一歩進もうとしているのに。 しかしながら、老生のこの懸念に対して、周囲のある者らもあまり関心を示さない。むしろ胡散臭くさえ見られることもある。「中国きらい、中国こわい」の感情が、中国を警戒する政府の一連の防衛政策を「日本を守るのに仕方がないではないか」と受け止めている。さほどの心配などしていない。 日米共同作戦計画 と聞いても、同じように受け止める向きが多いのではなかろうか。 老生は言いたい。「でも戦争